カサンドラ妻は何も悪くない!自分を責めないで!
夫はアスペルガーなんじゃないかな…?
そして私はカサンドラ症候群?
こんなことって自分で気づいてもなかなか人に話せませんよね。
私もネットであれこれ調べたし、本もたくさん読みました。
知れば知るほど当てはまっていく夫婦の状況。
だけど、ふとした瞬間に自分を責めていませんか?
カサンドラ妻は決して悪くありません!
- アスペルガー夫と幸せな家庭を維持するためにカサンドラ妻が頑張りすぎる
- アスペルガー夫とコミュニケーションが取れないのはカサンドラ妻のせいではないんだけど…
- アスペルガー夫との離婚=見捨てたとは思わないで!
- さいごに
アスペルガー夫と幸せな家庭を維持するためにカサンドラ妻が頑張りすぎる
私が長年葛藤して、悩んできたことの一つが
「私の頑張りや我慢が足りないんじゃないか」
っていうことです。
- 夫は仕事が忙しいから私がもっと労わってあげなきゃ
- もっと美味しい料理を作れるようにならなきゃ
- もっと楽しい話題で盛り上げなきゃ
- もっと優しい言葉をかけてあげなきゃ
- 育児や家事は私が頑張ればすむこと
- 休みの日はゆっくりさせてあげなきゃ
- こんなことでイライラしちゃいけない
こんな思いが頭の中でグルグル回ってたんですね。
あなたはどうですか?
同じようなこと思っていませんか?
配偶者として選んだ相手がアスペルガーだった/かもしれない。
これに気づくまでは本当に苦しかったです。
私が頑張っていれば幸せな家庭が維持できる。
そう無意識のうちに思い込んで、幸せな家庭を一生懸命作りあげ、幸せな妻/母を一生懸命演じていたような気がします。
だから時間が経つにつれて、身体や心に無理がでてくるんですよね。
私の場合は
- 毎日毎日ちょっとしたことでイライラする
- 夜ぐっすり眠れなくなった
- 怖い顔をして笑えなくなった
- 食欲も体重も落ちた
- 何に対してもやる気がなくなった
こんな症状が次から次に出てきました。
毎月のように風邪を引いて思うように体が動かない。
それでまたイライラする…という悪循環!
そして子どもたちも、そんな私の状態を敏感に感じ取るようになりました。
特に長男は
「お母さんが一人で頑張っている」
ということをよくわかっていました。
だから
「なんでお父さんは何も手伝わないの?」
「なんでお父さんは頑張らないの?」
という気持ちをよくぶつけて、それで喧嘩になってたんですね。
私に対しても
「今日は機嫌が良いかな…」
「怒ってないかな…」
ってすごく気を遣っていたと思います。
アスペルガー夫とコミュニケーションが取れないのはカサンドラ妻のせいではないんだけど…
でも、夫との間に感じていた意味不明の違和感の原因がアスペルガー+ADHDのせいかもしれない…って気づいたときに、一瞬だけ少し楽になったことがありました。
それは
「私のせいじゃないんだ」
って思えたからです。
でも、楽になれたのはほんの一時だけでした。
じゃあ、これからどうしていけばいいの?
また我慢を続けて、私が頑張っていかなきゃいけないの?
子どもたちの父親に対するイライラも、私が一人で受け止めていかなきゃいけないの?
これからもずっと夫とは何も相談できないまま、ワンオペでやっていかなきゃいけないの?
夫の物忘れやミスをずっとずっと注意し続けなきゃいけないの?
女として見てくれない、雑談もできない、冗談も通じない、一緒に笑えない、ただご飯をモリモリ食べて部屋を汚し、電気や水道を思いっきり無駄にする人の世話を一生続けていかないといけないの?
そう考えると、この先の生活にまったく光が見えなくなったんです。
いくら私が頑張っても、夫への違和感は消えることがない。
私のせいじゃない、脳の機能の問題だけど、どう頑張っても改善することはない。
そんな思いがずしっと重くのしかかってきました。
そんなの無理だ…
アスペルガー夫との離婚=見捨てたとは思わないで!
発達障害って「障害」という文字が入ってるから、変な偏見を招くことがあります。
障害を持っている人を理解し、優しく支えてあげなければならない。
世間一般的な考え方をすると、そういうセリフが出てくるんでしょう。
だから
「障害を持つご主人と別れるなんて!弱い者を見捨てたのと同じじゃない!」
そんな無言のプレッシャーに押しつぶされそうになっていませんか?
それが怖くて、アスペルガー夫と離れることを躊躇していませんか?
私は別にアスペルガー夫と別居や離婚を勧めているわけではありません。
しかし、そんな考え方がどんなにカサンドラ妻を苦しめるか。
そんなセリフがただのきれいごとに過ぎない。
っていうこと。
アスペルガー夫との生活を体験した人じゃないと、なかなか理解できないと思うんですよね。
さいごに
このブログを立ち上げてから、同じような気持ちで悩み苦しんでいる方たちと少しずつ交流ができるようになりました。
私と子どもたちは、アスペルガー夫と離れることでだいぶ楽になりました。
笑顔が増えました。
だけど、世の中にはまだまだ我が家の状況が理解できない人の方が多いと思います。
「子ども3人も抱えて離婚⁉」
「子どものために我慢できなかったの?」
「そんなご主人、一人で生きていけるの?」
という言葉をこれからたくさん浴びせられる可能性は大きいです。
でも、カサンドラのことを理解してくれる人もたくさんいます。
温かい言葉をかけてくれる人もたくさんいます。
それに、周りになんと言われようと、私はアスペルガー夫と一緒に生活を続けていくよりは全然マシです。
カサンドラってそれぐらい苦しんです。
私はあなたの気持ちがわかります。