アスペルガー夫と離れて一日目のカサンドラ妻と子どもたち
アスペルガー夫がアパートを借りて(カサンドラ妻の名義で借りてあげて)、引っ越していきました。
久しぶりに落ち着いた静かな夜。
子どもたちと私の4人生活が再び始まりました。
最後までトンチンカンでイライラさせるアスペルガー夫
荷物をもうすぐ運び出そうというとき、夫は最後までリビングでふんぞり返ってスマホを見ていました。
子どもたちの前で・・・
もう一緒に生活できなくなる、もう気軽に会えなくなるっていうのに、最後の最後までトドのように大きな体を横たえて、スマホで見ていたのはSNSの画面。
子どもたちの印象に残る父親の姿って…
もう、悲しいとか情けないとか通り越して、イライラする気力も残っていないぐらいでした。
そして最後に私と二人きりで話した時に夫が言った言葉が
「俺はもういろいろと気にせず、前を向いて生きていこうと思う。子どもたちには人を恨むことではなく、人を愛することを学んでほしい。人を愛せる人間になってほしい。」
よくこんな言葉が出てくるな…
人を愛する?
自分の妻や子ども、家族を大事にする、愛するっていうことを父親として態度や姿勢で表してほしかったです。
もうあきれて返す言葉もなかったから、淡々と聞くだけにしました。
子どもたちに留守電をさせて、夫と私と二人で荷物を運びました。
汗だくだくになりながら…
その後「リサイクルショップに行くから車を貸してほしい」と夫。
彼の運転は超怖いんですが、仕方がないので貸しました。
しばらくして、無事に戻ってきたのでホッと一安心。
その後水を一杯飲んで「部屋へ行く」と行って、特に何の挨拶もなく出て行きました。
アスペルガー夫・父親のいない夜
スマホ・テレビ漬けの大きな子どものような夫・父親がいなくなり、イライラの根源が目に見えないという状態は非常に健康的です。
夫は一人離れて語学学校に行ってた時期があったので、私たち4人の生活にはもう慣れています。
子どもたちは私から何も言われなくても、自分で積極的に宿題をし、お風呂も早めに済ませて、みんなでお気に入りのテレビを見て楽しみました。
食事の片付けや、お風呂掃除も早く済ませられて、私は逆に時間に余裕ができました。
そして、夜遅くまで明々と電気やテレビをつけて、足音や物音をドンドン鳴らす人がいないから、子どもたちと一緒に静かに寝られたのがとても快適!
久しぶりにぐっすりと寝た気がします。
アスペルガー父と離れはしたけど…息子の本音
息子が夜寝る前にこんなことを話したんです。
「お父さんはもう二度と帰ってこないの?でも近くに住んでるから会う可能性はあるよね…僕たちがお父さんが知らない間に別の街に引っ越したらもう会わないよね。」
息子はお父さんの顔も見たくない、思い出したくもないと言いました。
私は数日前に、壁に飾ってあった夫の映っていた写真は全て外しておきました。
そのことを息子に伝えると、「電話の中に残っているお父さんの写真も全部消す」と言いました。
これほどまでに息子に深い傷を負わせていたのか…改めて気づかされました。
涙ながらにそんなことを言う息子の姿を見ると、切なくて、切なくて。
「辛かったね…もう辛かったことは忘れよう。」と言葉をかけると
「辛かったことは忘れられないよ。」という息子。
「そうだね…そう簡単には忘れられないね。でも時間が経ったら少しずつ薄れるかもしれない。これからは4人で楽しいこといっぱいやっていこう。そしたら辛い思い出がきっと薄れていくよ!」
こんな言葉をかけるしかできませんでした。
娘は息子ほどではないし、まだ小さいので「お父さんの新しい部屋を見に行きたい」なんて無邪気に言ってますが…
アスペルガー夫と戸籍上はまだ夫婦…これからのこと
夫と別居したと言っても、小さい町で結構近くに住んでいます。
私はまだいろんな手続きなどがあるので会わなきゃいけないけど、子どもたちにはできるだけ会わせたくないです。
子どもたちが通う保育園や学童も近くにあるので、勝手に迎えに行ったりしないか…ちょっと心配です。
とにかく長男がいちばん心配なので、学校の先生方ともこれまで通りしっかり連絡を取り合って、注意して見ていこうと思います。
夫から毎月3万円の生活費をもらえることにはなっていますが、私の今の収入ではしばらく貯金を切り崩して生きていくしかありません。
私の仕事ももちろんバリバリ頑張ります。
しかし、正式に離婚の手続きをしないと、いろんな手当が受けられないこと。
これからは私にあれこれ指図されずに、夫には自分で自分の道を切り開いていってもらいたいこと。
中国に帰るのか。
日本に居続けたいのなら、どういう方法があるのか。
ビザのことは特に心配でしょう。
これらを踏まえて、離婚のことを真剣に考えて欲しい。
数日して落ち着いたら、きちんと伝えておこうと思います。
多分まったく理解していないので、中国語で言わなきゃな。